ビールサーバーに使う液化炭酸ガスのボンベ、通称ミドボンを使って炭酸水をつくるその 3 。
→ミドボンと減圧弁の入手 〜ミドボンで炭酸水 その 1
→ペットボトル用カーボネーターの構成を考える 〜ミドボンで炭酸水 その 2
ついにペットボトル用カーボネーターを自作するところまでたどり着きました。
目次
ミドボンで炭酸水をつくるために用意したもの
まずはこれまでのまとめとして、ミドボンでの炭酸水づくりに必要な購入したパーツ等の確認。
ミドボン。正式名称を液化炭酸ガスという。酒屋さんで保証金 5000 円込みの 7000 円から 8000 円程度で手に入る。
レギュレーター(ビール用減圧弁)。ミドボンの 6 Mpa という高圧を下げてくれる機器。ヤフオク ! などで手に入る。 2000 円から 4000 円くらい。
減圧弁に付属してきた 8 mm チューブをつなぐ部品。ビール用ガスジョイント(ガス継手)っぽい。
PISCO レデューサー PGJ8-6。 8 mm チューブを 6 mm のワンタッチ継手に変換する部品。これでビール用ガスジョイントに 6 mm のチューブを接続します。 MonotaRo にて購入。
6 mm の耐圧ポリウレタンチューブ。 PISCO ポリウレタンチューブ UB0640-5-C 5m 。 5 m もいりませんが 2 m くらいにカットして使っています。透明なのを選んだのには、圧力を加えているとき振ったら水がチューブに逆流するかを知りたかったからです。 MonotaRo にて購入。
PISCO インサートリング WR0640 2 個。チューブの両端にいれて曲げに耐えれるようにする部品です。流体が水の場合は入れないといけないみたいだけれど、空気の場合はなしでも大丈夫です。しかしペットボトルを振ったときにチューブに力が加わりそうなので念のため購入しました。単価も数十円だし。 MonotaRo にて購入。
PISCO ライトカップリングプラグ ストレートワンタッチ継手タイプ CPPE7-6。簡単にチューブの着脱ができるすぐれものです。 MonotaRo にて購入。
PISCO ライトカップリングソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6。これがカーボネーターの心臓部。上記のプラグを刺した時だけ中に流体が流れます。プラグを外しても中の二酸化炭素が漏れません。隔壁タイプは穴を開けた板状のものに固定できるようナットがついています。ペットボトルのフタを表と裏から挟みます。 2 個つくるので 2 つ、 MonotaRo にて購入。
カクダイ 平パッキン 17X12X2 9851-01。内径が 12 mm 、外径が 17 mm の平パッキン。 CPSE7M-6 の穴に差す部分のナットが M12 なので、内径 12 mm のものを 2 セット購入。 MonotaRo にて購入。なくてもシールテープを巻けばなんとかなるかも。
カクダイ シールテープ。漏れ防止のためにネジ部分に巻く。ホームセンターで購入。
炭酸用ペットボトルとフタ。炭酸が入っていたペットボトルとフタが必要です。底が 5 つに割れているヤツです。間違ってもお茶用とかで作らないように。圧力に耐えられず爆発する可能性があります。フタも炭酸水用のものは裏に水色のゴムのようなものがついています。
以上カーボネーター用の材料で 3200 円程度かかりました。
ペットボトル用カーボネーターの組み立て
材料がそろったのでこれらを組み立てて、ペットボトル用カーボネーターを作成していきます。
ガスジョイントにレデューサーを押しこみ、その先にインサートリングを入れたチューブを差し込みます。反対側にインサートリングを入れてライトカップリングプラグをつけます。これでホース側の組み立てはおしまい。チューブは使いやすい長さに切りました。
写真はガスジョイントとレデューサーの差し込みが甘いです。そこからガスが漏れるので注意!
次にペットボトルのフタに穴を開けます。たぶんこの作業が一番の山場。ドリルとか好きなものを使えばいいです。ライトカップリングソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6 のネジが M12 なので 12 mm ほどの穴を開けます。わたしはキリとカッター、そして丸ヤスリを使いました。
ライトカップリングソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6 のネジ部分にシールテープを巻き、ゴムパッキンをはめます。
これをペットボトルのフタの穴に差し、裏側からナットをニッパーなどでしっかり締めます。
これでペットボトル用カーボネーターのできあがりです。
次回はミドボンに接続して待望の炭酸水づくりです!
→ミドボンで自家製炭酸水の作り方 〜ミドボンで炭酸水 その 4
おまけ:ペットボトルのフタ穴を開ける方法
1 つ目をつくったときにペットボトルのフタに 12 mm の穴を開けるのが結構大変だったので、穴の開け方の方法をご紹介。キリ、カッター、丸ヤスリの 3 つの手近な道具を使っています。
ライトカップリングソケット 隔壁タイプのナットを取り外し、ペットボトルのフタに油性ペンで内側の円を書きます。これをガイドに少し大きめに穴を開ければよいです。
キリでガイドに沿って 6 から 8 個の穴をあけます。
これらの穴にそってカッターで切れ目を入れると大きめの穴が開きます。
カッターや丸ヤスリでカップリングソケットのネジ部分が入るように形を整えていきます。
2 つ目は精度が悪かったのか圧力をかけたら漏れてきました。シールテープを多く巻けば漏れは防げます。(ということは、ゴムパッキンは意味なかったかも。)
次回はいよいよミドボンで炭酸水を作ります。