ミドボンとレギュレーター(減圧弁)が手に入り、いよいよ圧力をかけて水に二酸化炭素を溶かし込む部分の話です。(この記事は備忘録なので読まなくても炭酸水作りには支障はありません。)
ミドボンと水の入ったペットボトルをどうやってつなぐかですが、カーボネーターというものが必要になります。カーボネーターとは「飲料に炭酸を加える装置」のことをいいます。ペットボトルのフタにつけるカーボネーターも市販されています。
→ビールを作ろう: PET 用カーボネーター
目次
ペットボトル用カーボネーターの自作検討
これを購入してもよいのですが、ペットボトルとの接続部分がねじ込み式なので毎回ねじるのがちょっと面倒そうだな、と思ったのもあり、自作できるようなので自分で作ることにしました。ただいろいろ作るのが好きなだけですが。
自作されている方はたくさんいて、このあたりのサイトを参考にさせてもらいました。
→ CUBETYPE :カーボネイターを作るぞ!
→<たろう>ニコニコ技術部 blog :ミドボンでソーダ充【日常・非日常】
→ iPhone ケース @DIY :カーボネーター
ペットボトル用のカーボネーターの基本構造は、減圧弁の二次側(減圧した二酸化炭素が出てくる方)からチューブをつなぎ、ペットボトルのフタに穴を開けて圧力をかけている時、またはチューブがつながっている時だけ二酸化炭素が通るようなバルブみたいなものを取り付けるという感じです。
圧力がかかっているときのみ流体が通過できるものをチェックバルブ(逆止弁)といい、つなげている時だけ流体が通過できるものをカップリングといいます。この部分がペットボトル用カーボネーターの心臓部です。
部品は 1 点から送料無料で送ってくれる PISCO という空気圧機器メーカーのものすることにしました。部品が壊れたり足りなくなったりしたときに取り寄せるのが便利だから。近所のホームセンターのエアーパーツコーナーにもいってみたのですが、ホースの径が 7 mm とか 9 mm とかでほしい部品が売っていなかったので、通販で手に入れることにしました。
減圧弁二次側からカーボネーターまでの構成を考える
減圧弁の二次側(減圧された二酸化炭素が出てくる方)には大抵 8 mm のチューブが接続できるようになっています。落札した減圧弁には 8 mm チューブと減圧弁に接続する部品がついていました。(これは古いタイプのようで最近のものはワンタッチ継手でチューブを差すだけのものが多いです。)
すべて 8 mm で統一する案
チューブ等が手元にあるので、減圧弁移行を 8 mm で統一すると、手に入れる部品が少なくてすむ、と思ってまずはその方針でいけるか検討しました。
ミドボン→減圧弁
→手元にあるジョイント
→ 8 mm チューブ
→ 15 シリーズプラグストレートワンタッチ継手タイプ CPP15-8B(★)
→(ペットボトルフタ)
→ 15 シリーズソケット 隔壁タイプ CPS15M-8B(★)
→(ペットボトル内)
(★)マークは購入予定の品
ネットで公開されている作り方は、ペットボトルフタに取り付けるライトカップリングのソケットはネジタイプを選び、裏からナットで止める作り方が大半です。しかしソケットのネジは別のチューブとつなげるためにあり、ペットボトルのフタに取り付けて、圧力がかかったり振ったりする力に耐えるようにはできていないようなので折れたりするようです。なので隔壁タイプというものを選びました。これはライトカップリングソケットの逆側がネジになっており、元からナットがついているので、ナットを改めて購入する手間も省けます。
ライトカップリングの 15 シリーズは有効断面も大きいので早く二酸化炭素が充填できるし、手に入れる部品も 2 つなので、いいかな、と思っいました。しかしデジタルカタログにてよくよく調べてみると問題点がいくつかありました。
まず 15 シリーズの対応している流体が空気のみなこと。二酸化炭素を圧力をかけて送るから、理論的にはカップリングより手前には水は入らないはずだけれど、二酸化炭素を水に溶け込みやすくするためにペットボトルを振らなくてはならないので、水が飛び出る可能性があります。そしてライトカップリングのソケットは穴をあけてペットボトルのフタに差すので、一部はペットボトル内に入り水と触れます。
2 つ目に隔壁タイプ CPS15M-8B のナットが Hex. 19 mm だったこと。これってペットボトルのフタの中には入るけれど、ナットを回すスペースがないのではないか、と思って 8 mm で統一するのは断念しました。
カップリングプラグ手前で 6 mm に変換する案
6 mm のチューブと接続できる E7 シリーズという商品は水と空気にも対応していているので、その中から選ぶことにしました。ホースは手元にある 8 mm のものを利用し、カップリングプラグ手前で 6 mm へ変換するという案です。
ミドボン→減圧弁
→手元にあるジョイント
→ 8 mm チューブ
→ 8 mm から 6 mm に変換するレデューサー(★)
→ E7 シリーズプラグストレートワンタッチ継手タイプ CPPE7-6(★)
→(ペットボトルフタ)
→ E7 シリーズソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6(★)
→(ペットボトル内)
としたいところですが、 8mm の継手から 6mm のチューブに変換するレデューサーが売っていません。
ミドボン→減圧弁
→手元にあるジョイント
→ 8 mm チューブ
→「チューブ ⇔ ネジ」の接続 メスストレート PCF8-01(★)
→ E7 シリーズプラグ ストレートストレートネジタイプ CPPE7-01(★)
→(ペットボトルフタ)
→ E7 シリーズソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6(★)
→(ペットボトル内)
というように 8 mm から 6 mm をネジで変換してみました。この問題点はチューブ径の変換部分が金属部品になるので少し重くなるということ。あと PISCO の直販より安い MonotaRo で注文しようとしたら、「 E7 シリーズプラグ ストレートストレートネジタイプ CPPE7-01 」が発送まで 5 日かかると表示されていたので、すぐにでも手に入れて炭酸水を作りたいわたしとしては 5 日は待てないな、と思い断念しました。
減圧弁二次側以降を 6 mm で統一する
圧力をかけてから少し寝かせておけるようにカーボネーターを 2 つ作成するため、隔壁タイプのソケットを 2 つ購入しようとしたら、 MonotaRo でしめて 2600 円程度でした。 3000 円以上ならば送料無料なので、それならばチューブも購入することにして、減圧弁以下すべて 6 mm にしようと思いパーツを選び直しました。
ミドボン→減圧弁
→手元にあるジョイント
→レデューサー PGJ8-6(★)
→ 6 mm チューブ UB0640-5-C 6mm × 4mm × 5m6 mm チューブ(★)
→ E7 シリーズプラグストレートワンタッチ継手タイプ CPPE7-6 (★)
→(ペットボトルフタ)
→ E7 シリーズソケット 隔壁タイプ CPSE7M-6(★)
→(ペットボトル内)
最終的には上記の構成にしました。いろいろ考えたわりにはいたって普通の構成です。
そんな感じでいろいろ部品を検討していたら、なんと MonotaRo で空圧パーツが 10 % off というセールが始まりました。検討した商品をカゴにいれてクーボンコードをいれると、 3000 円以下になり別途送料がかかってしまうので、ペットボトルの穴の両側につけるパッキンも購入しました。隔壁タイプソケット CPSE7M-6 のネジはデジタルカタログによると M12 ということなので、内径が 12 mm の「カクダイ 平パッキン 9851 9851-01 1 セット (2 枚入 )」を 2 つを購入しました。
減圧弁二次側をスマートにする検討
本当はレデューサーを使わずに片方がネジのワンタッチジョイントを購入して、そのまま 6 mm のチューブを接続しようと思っていました。ビール用減圧弁の二次側は R1/4 というネジ規格とのことだったので、ネジ部分が R1/4 のワンタッチ継手 チューブフィッティング メスストレート ピスコ( PISCO ) PCF6-02 を注文しました。
しかし R1/4 という規格を調べてみたら、雄ネジの外形が 13.157 mm なのです。わたしが手に入れた減圧弁の雄ネジはそれよりはるかに大きい。倍くらいあります。
どうやら G1/2 という規格のよう。手元にあるジョイントはどうやらビールガスジョイントといい G1/2 という管用平行ネジが使われているみたいです。なので G1/2 から 6 mm チューブへの接続がもっと少ないパーツでスマートにできないか考えていたのですが、無理っぽいのでレデューサーを使うことに落ち着きました。(レデューサーは追加で注文。その日のうちなら送料無料で追加注文できる MonotaRo はすごい。)
手に入れた減圧弁の説明書を読んでいると、 G1/2 のネジ(出口ネジ)が付いている部分は取り外しできるようです。同じメーカーで 2 又のものですが取り外した写真が下記のサイトにあります。
→東京ボンベーズ:「ボクサー・ツイン _ レギュレター」
これを見ると出口ネジの中には逆流防止弁が入っているようです。これがないと万が一どこか途中で圧力が抜けた場合、水が逆流する可能性があります。なので減圧弁二次側の G1/2 の出口ネジを外して、そのまま 6 mm チューブへのワンタッチ継手を接続するのは危険です。水が入ると減圧弁が壊れる可能性があるからです。逆流防止のため逆止弁(チェックバルブ)をつければよさそうです。
減圧弁の二次側には R1/4 の雄ネジのワンタッチ継手を用意すればいいようなことが、以下のページには書かれています。
→インサイト cosme&produce :炭酸がすき 009
しかし手元にある減圧弁の出口部分のネジの大きさを外側からノギスで測ってみたら、 13 mm 程度でした。 R1/4 であることは確かだけれど、雌ネジなのか雄ネジなのか分解してみないことにはわからないので、今回は減圧弁二次側部分がごちゃごちゃしていますが、この構成でいってみたいと思います。
次はペットボトル用カーボネーターの作成です。
→ペットボトル用カーボネーターの自作 〜ミドボンで炭酸水 その 3