リビングとして使っている 1 階和室縁側のカーテンが破けたので、既製品の 1.5 倍カーテンを購入しフラットカーテンに仕立て直した話です。今年 6 月の話です。
目次
破けた 1 階和室縁側のカーテン
1 階和室の縁側には夫の祖父母が住んでいた時代からかかっていたカーテンがあります。
一度洗濯したところ縮んだので素材はウールでよいもののようですが、カーテンの一番端が破けています。 1 年以上前から破けていたのですが、窓の大きさがイレギュラーで採寸するのが面倒で見て見ぬふりをしていました。
しかもレースのカーテンも破けてきました。もう寿命ですね。
和室にはフラットカーテンが似合う
個人的には和室にはカーテンは似合わないと思っていて、特にドレープカーテンはもっさりした印象になります。実家の和室にカーテンをつけたときにローマンシェードとレースのフラットカーテンにして、和室の直線的なデザインに合わせました。
なので新調するならフラットカーテンにしようと思っていました。
襖の張り替えをしたときに緑をアクセントにしたので、カーテンも緑色にしようと考えていました。
ニトリなら遮光機能はありませんがフラットカーテンがオーダーできて値段も手ごろです。
→ニトリ:オーダーカーテン トワン ダークイエローグリーン フラット ( 幅 271-405/ 丈 201-260cm)
→ニトリ:オーダーレース リリアン フラット ( 幅 271-405/ 丈 201-260cm)
しかし採寸が面倒で放置しているうちに値上がりしてしまいました。合わせて 46,000 円ほどに。
そして保留していた間に、座布団カバーや息子の椅子のカバーなどを買ってそれも全て緑色なのです。アクセントに緑を入れようと思ったのに部屋中が緑になってきてしまいました。
既製カーテンをフラットカーテンに仕立て直すことにした
というわけで緑のカーテンをオーダーするのはやめてセシールで適当なカーテンを見繕ってフラットカーテンに仕立て直しすることにしました。初めはグレーと白のレースのカーテンにしようかと思ったのですが、色合いがあまりに普通なので、カーテンを黄色味がかった白のものに、レースカーテンを茶色にするとこにしました。
窓を採寸するとカーテンレールの長さが 352 cm 、カーテンランナーの輪から床まで 217 cm でした。
セシールの既製カーテンはすべて 1.5 倍ヒダです。
→セシール:カーテンプリーツ(折りヒダ)仕様について
以下のサイトによるとフラットカーテンはレール幅の 1.1 〜 1.3 倍の幅で作るようです。
→ Lif/Lin :フラットカーテンを検討している方へ
なのでフラットカーテン仕立て直ししたときに必要な幅がある 1.5 倍ヒダのカーテンの幅は以下のような計算で求められます。
352 ÷ 2 ÷ 1.5 × 1.1 = 129.066 cm
ということで 幅 130 cm のカーテンを買えば裁断することなくカーテンができそうです。
丈に関しては以下のような記述があります。
カーテンの総丈は、カタログ表示の丈より 3 ~ 4cm 長くなります。
また、レースカーテンは表示サイズ ( 丈 ) 通りです。
→セシール:既製カーテンの総丈について
またフラットカーテンを開けたときにプリーツがきれい出るためには A フックを使うのがよいようです。
→ Lif/Lin :フラットカーテンを検討している方へ
とういことで丈は 215 cm のものを購入することにしました。
フラットカーテンを作るのに購入したもの
「砂丘」という色を選びました。この色は 2 級遮光のようです。
実家に買ったレースカーテンのダークブラウン版です。
フラットカーテンの芯地と専用のフック、そしてウエイトです。
既製品についてくるカーテンフックを再利用できるフラットカーテン芯地もあったのですが、レビューに芯地が思ったより固かったという声が多く、レビューに「固い」という言葉がないものを選びました。
専用フックはカーテン表にフックの形が出ないように必要なようです。
ウエイトはカーテンの裾の両端に入れるとカーテンがめくれることなく落ち着きます。カーテンの折り返しが 7 cm しかなかったので 15 mm × 63 mm の 5 g のウエイトを 12 本購入し、レースのカーテンには 1 本、普通のカーテンには 2 本入れることにしました。
リターン金具と差し込めるカーテンランナーを購入しました。
リターン金具はサイドからの光漏れを防ぐためです。(結局柱にピッタリカーテンレールがくっついていて取りつけができなくて使いませんでした。)
カーテンランナーはフラットカーテンではフックの間隔を 13 〜 15 cm と狭くした方がカーテンとレースカーテンが干渉しないようです。数えたらフックの数が足りなかったので差し込めるものを購入しました。本気を出すならカーテンフックも回転式のものにすると、開けたときフラットカーテンがより美しくドレープを作るようです。
→ UF : UF (ウフ)オリジナルカーテンについて
→ Linet :フラットカーテンのスタイルで絶対にしてはいけないこと
1.5 倍ヒダ既製カーテンをフラットカーテンに仕立て直し
普通のカーテン
届いた既製カーテンの折り返しを図ってみると 7.5 cm でした。購入したフラットカーテンの芯地が 8 cm なのでこれではつきません。既製カーテンにも裏面に芯地が入っており、そのままフラットカーテン芯地を縫いつけると芯地が二重になってしまいドレープがきれいに出ない可能性があります。プリーツ部分をほどき、面倒ですが芯地もほどいて外しました。
そしてたらびっくり! なんと既製カーテンの裁断が湾曲していてまっすぐではないのです。これは困りました。
まあ普通のカーテンの方なので B フックで作成されているため 3 ~ 4 cm は余裕があるはずですので、許容範囲でまっすぐになるように線を引きロックミシンで裁断しつつかがりました。裾も湾曲していると思われるのでかけておかしかったら裾もほどいて縫直しです。
ここまでやるなら 1 cm 単位で計り売りしてくれるカーテン生地を購入して仕立てた方が安くていいものが仕上がったのではないかと思います。フラットカーテンの芯地を検討しているときに見つけた以下の生地なら 1 級遮光で 2 間の窓分購入しても 1 万円ちょっとです。なんてこった。
次にフラットカーテン芯地を縫いつけます。
→インテリアカタオカ - 本店:フラットテープを使った簡単フラットカーテン作り
横も少しほどいて 3 つ折りにし縫います。
裾の端を解いてカーテンウエイトを 2 つ入れます。とりあえず裾はやり直ししませんでした。
元のように縫います。
レースカーテン
レースカーテンも基本同じようにつくります。
レースカーテンは A フックなので丈に余裕はありません。フラットカーテン芯地を当ててみたところギリギリ縫えそうでした。プリーツをほどいてみたら裁断がまっすぐだったので切る必要はなさそうです。というか普通のカーテンがひどすぎただけだと思います。
同じように芯地を取り除きロックミシンをかけます。
元と同じように折りフラットカーテン芯地を縫いつけます。
裾の両端をほどきカーテンウエイトを 1 つ入れ縫います。
フラットカーテン完成後カーテンレールにかけてみた
初めは先に上げたページのようにフックを 12.5 cm 程度につけました。
しかし試しにレールにかけてみるとヒダが大きすぎるのでもう 1 つ穴を狭め 10.5 cm 程度にしました。
カーテンランナーが足りないのでレールに回しながら押し込みます。
カーテンフックが増えました。
しかし計画よりフックの間隔を狭めたため専用のカーテンフックが足りなくなりました。なので 4 つほど既存カーテンの B フックで代用しました。布団ダンスの陰になるし金物のフックならば表に響きませんでした。
普通のカーテンを開けレースカーテン越しにはこんな感じ。
カーテンを緑にしなくても、庭にたくさん緑があったことに気がつきました。
カーテンを閉めたところ。まだ畳みジワが伸びていないのもありますが、裁断が湾曲していたので裾があまりきれいとはいえない納得のいかない仕上がり。そして元からの縫い目が吊っています。
開けたときの普通のカーテンのヒダの具合。フラットカーテン芯地をよいものを使ったのでわりときれいです。
こちらはレースカーテンのヒダの具合。やはり裁断がしっかりしていると仕上がりがきれいです。
そしてカーテンはレースと合わせて 32,400 円で、部材は合わせて 7,500 円程度で、合計したら約 4 万円とあまり安くなっていないことに気がつきました。フラットカーテンの出来栄えにこだわりカーテンフックも購入したのが高くついた原因だと思います。そして普通のカーテンの方の裁断がよくなかったのでできあがりが納得がいかないのも残念な点です。カーテン生地を購入して自分で仕立てればあと 1 万円は節約でき、きれいに仕上がったはずです。気がつくのが遅くて残念です。レースカーテンは裁断もよくできあがりもきれいで気に入っているので特にそう思うのかもしれません。