Mac mini 2018 を購入して自分でメモリを交換しようと思ったのですが、使用するドライバーがセキュリティトルクスドライバーという特殊なもので日本製のものを探すのに苦労したので書き残しておきます。
目次
セキュリティトルクス (TR6) とトルクス (T6) の違い
トルクスドライバーとは六角星型のネジ頭の規格です。その頭文字とサイズで T6 などと表記されます。写真は新しい Mac mini で使うために買ったハードディスクケースのネジです。(中国製なのでネジとドライバーの精度が悪いです。)
そのネジ頭の中心にいたずら防止 (Tamper-Resistant) のための突起がついているものをセキュリティートルクス (Torx TR) と呼ばれています。 Tamper-Resistant の頭文字と大きさをとって TR6 などと呼ばれています。
セキュリティトルクスドライバーには中心に穴が空いています。 TR6 のドライバーで T6 のネジは回せますが、逆はできません。
図で表すとこんな感じでです。
日本製のセキュリティトルクスドライバーを探す
TR6 と T6 のドライバーの違いをググると日本にはないので海外製のセットものを勧めているサイトが引っかかりますが、日本製も探したらちゃんとあります。「トルクス」という名称は商標登録されているので「ヘクスローブ」という名前が使われていて、「セキュリティ」のことを「いじり止め」や「いたずら防止」というみたいです。なのでヘクスローブでいじり止めつきネジにも対応しているドライバーを購入すればいいのです。
また Amazon のレビューをみると海外製は精度が甘くネジを緩めにくかったりネジを舐めてしまったりするようなので、リスクを考え多少高くても日本製を購入することにしました。
探して見つかったのが下記の 2 つ。
エンジニアはその名の通り技術者が使うドライバーです。大阪の会社が作っています。以前 Mac を分解するのに名古屋・大須の電気街で購入したのもこちらものでした。
もうひとつはアネックスというブランドで兼古製作所が作っています。新潟は三条の会社です。こちらのブランドはホームセンターなどで精密ドライバーが売られているのを見たことがあると思います。
どちらにするか迷ったのですが、エンジニアは生産拠点がどこだかよくわからないし、アネックスの方が安かったのでそちらに決めました。
アネックス精密ヘクスローブドライバー T6
購入した TR6 のドライバーは T6 と表記されているし、メーカーの公式サイトにはいじり止めつきネジに対応しているとは書いてありません。
→ ANEX :スーパーフィット精密ヘクスローブドライバー T6 × 30 No. 3543
しかし実際には穴が空いておりセキュリティトルクスドライバーとして使えます。 Amazon のアネックス (ANEX) T 型ヘクスローブドライバー T6 × 50 No.6300 のレビューにその記述があります。
この商品は、先端に穴がないです。
穴付きは No3543 です。
→ Amazon :先端に穴がないです
実際に Mac mini 2018 の分解に使った方もいらっしゃいました。
→ USO400 : Mac mini(2018) メモリ換装
届いた商品にはきちんとヘクスローブの中に丸がついておりいじり止めつきネジ対応だとわかります。このパッケージの情報を商品ページに載せてほしいですね。
パッケージ裏に MADE IN JAPAN の文字もあります。
実際に Mac mini を分解してメモリを増設しましたが、ネジが緩めやすくてこじる危険もありませんでした。やはり日本製がおすすめです。
Mac mini 2018 のメモリを交換しました。