雨樋が詰まっていたため雨樋から雨水が溢れてそれが跳ねて窓下の瓦の漆喰が取れてしまったので修理しました。
具体的にどこかというと 2 階の窓の下の屋根と壁の境目にある三日月部分の漆喰です。専門的にいうと桟瓦とのし瓦の間で面戸漆喰といいます。ぶっちゃけるとここは別に補修しなくても大した問題はない場所です。(補修したに越したことはないですが。)それをなぜわざわざ補修するかというと、道から見て家の一番目立つ箇所だからか、ここの漆喰が剥がれているからとリフォーム業者が飛び込み営業にやってきて鬱陶しいからです。上の写真は残っていた漆喰を剥がしてきれいに掃除したあとです。
必要な材料はホームセンターで買ったインスタント漆喰です。屋根専用の漆喰もあるようですが今回は見た目がそれなりになればいいのでインスタント漆喰を使用しました。
これを必要な水を入れバケツで混ぜます。
よく練ったらコテ板の代わりにチリトリに漆喰を載せてコテで塗っていきます。
古い漆喰をきれいに落として霧吹きで湿らせてから塗ります。
本職の塗り方はこんな感じです。
塗ってるところ。(わたしが妊娠中だったため塗っている手元は写真に収めることができませんでした。)面戸漆喰は少し奥まったところにあるので普通のコテでは塗りにくいので、鶴首というコテを使った方がよいです。ホームセンターで調達しました。夫曰く、この漆喰の塗りはかなり難しいそうです。
こんな感じに漆喰の補修ができました。この時上の平たいのし瓦の下から 2 段目より飛び出して厚く漆喰を塗ってしまうと雨水がその漆喰を伝って染み込んでしまい雨漏りの原因になるので注意が必要です。
写真をよく見ると既存の面戸漆喰が残っているところも下から 2 段目より出っ張ってますね。いくら 2 階の大屋根の軒下になって普段は雨水がかからないとはいえ、これでは台風などの横風で雨水が当たったら漆喰どころか土台までやられてしまうんじゃないでしょうか? のし瓦の下から 2 段目も 1 段目と同じくらい出っ張らせないと、 2 段目から落ちた水が 1 段目の継ぎ目から滴り落ちて面戸漆喰へと流れてしまいます。これではのし瓦の役目を果たしていませんよね? こんなところまじまじと見たことなかったから今まで気がつかなかったけど、この家は大工の棟梁になって初めて建てた家らしいから色々と職人に手抜きされているんですよね。
あと高所作業になるのできちんと安全ハーネスをするのが大事です。高所の庭木を切る際に購入したものを使いました。
この補修をしたのは去年の 6 月のことで、目立つところの漆喰の補修をきちんとしたからか、この 8 か月ほどはリフォームの飛び込み営業はきていません。