日本ではあまり馴染みのないスリーピングバッグ(裾が袋状になったスリーパー)ですが、ジーナ式を 2 年実践してきて使ったものあるいは使っているものを紹介します。
ジーナ式というネントレをしていますが、ジーナはおくるみを卒業したら袋状のスリーパー(スリーピングバッグ)を勧めています。「【改訂版】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 」にはそれを利用する詳しい理由が書かれていませんが、「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える トドラー期のやる気グングン! 1 ・ 2 ・ 3 歳の子育て講座」にはスリーピングバッグだと足が上がらずベビーベッドの柵を乗り越えられないと書かれています。 2 歳を過ぎた息子ですが未だにベビーベッドにスリーピングバッグを着て寝ています。
またスリーピングバッグならば寝相が悪くてもはだけることがないので冬でも朝まであたたかいです。
息子が着用してきたおくるみやスリーピングバッグの遍歴を紹介します。
ちなみに以下の文章に出てくる tog とは繊維製品の保温性や断熱性を測る基準です。この値が高いほど、暖かさを保つことができるとされています。スリープバッグには色々な厚さのものがあり、それによって温かさが違います。それを表すためにイギリスでは tog と呼ばれる単位が使われています。
目次
スワドルミー S/M サイズ
出産前にジーナ式の先輩方のブログを読んでいたら頻繁に出てきたスワドルミーというマジックテープで留めるおくるみです。すやすや寝てくれるとのことでしたが、うちの息子は眠ってから 40 分程度でゲップが出るらしく、その時に身動きが取れないと痛そうに泣き叫ぶので新生児期しか使いませんでした。洗い替えとして 3 枚も用意したのに残念です。
aden+anais ( エイデンアンドアネイ ) のおくるみ
出産祝いに頂いたおくるみです。プレーンな 1 枚布ですが、寝入るときのモロー反射は防いでくれて、お腹が痛くて暴れるとほどけるので、新生児期以降はこれを使っていました。横向ににしたほうが眠っていたので、タオルごとおくるみで巻いて横向きにしたら長く眠ってきれました。これは生後 1 か月から 3 か月まで使っていました。多分出産祝いでもらった中で一番活躍したと思います。
スワドルミーラブサック(ラップサック) L サイズ
生後 3 か月から 7 か月のおくるみを卒業してスリーピングバッグを使うまでの間に使っていました。スワドルミーラブサックはスリーピングバッグに腕を固定できる帯みたいなものがついていて、モロー反射で起きてしまうときに使えます。
生後 1 か月頃にお腹が痛くて苦しい時に足が動かせないのが不満なんじゃないかと思って、足が自由になりそうなスワドルミーラブサックの L サイズを購入したのですが、さすがに大きすぎました。生後 3 か月に使い始めからは片手か両腕を出して使っており、徐々に手が自由になっても寝てくれる環境をつくれたし、形がスリーピングバッグに似てるのでスリーピングバッグへの移行も楽でした。(腕を固定して使う場合は寝返りをした以降は使えません。)
おくるみからスリーパーに移行するタイミングはジーナ式では 8 〜 12 週目と書かれていますが、日本の赤ちゃんはモロー反射がまだまだ残っているので、このタイミングでおくるみからスリーパーに移行するのは無理です。実際に赤ちゃんを育ててみると、スリーパー移行のタイミングは月齢ではなく、ハンドリガーをやり始めて腕が自分の意志で動かせるようになってからがいいと思いました。またジーナによると 4 〜 6 か月にはスリーパーに慣れていないと着てくれなくなる可能性があるそうです。
また温度調節については、はいはいを始めるまでの間は掛けシーツをしており、冬はペットボトルで端を抑えておくるみやブランケットを掛けて適温にしていました。
aden+anais ( エイデンアンドアネイ ) のスリーピングバッグ 0.6 〜 1.0 tog
夏用のスリーパーです。写真上が M サイズで下が XL です。モスリンコットンが売りです。夏はこのスリーパーを着せてエアコンで室温を 23 ℃(設定温度は 22 ℃)で寝かせていました。生後 7 か月から使い始めました。 1 歳の夏は M サイズを 3 枚を毎日洗って使っていました。 2 歳の夏は朝寝がなくなったので XL を 2 枚で回しました。現在息子はすでに 92.5 cm あるので XL でも来年の夏は着れなさそうです。他のメーカーで 0.5 tog 程度で 3 〜 6 歳のものを探さなければいけないかもしれません。
またロットによって tog 値が違うようで、昔は 0.6 tog だったけれど、最近のは 1.0 tog のようです。
H&M スリープバッグ 3.5 tog
→ H&M :スリープバッグ
H&M の 3.5 tog の冬用スリーピングバッグです。エイデンアンドアネイの夏用スリーパーが寒くなってきてから買いました。 H&M のスリーパーは裾が袋状で価格も安く手に入れやすいです。しかし tog 値が明示されてないので、どれぐらいの厚さのものがくるのかは商品が届くまでわかりません。あとから調べたらこのスリーパーは 3.5 tog ということがわかりました。
家が断熱が貧弱で明け方に気温が下がるので冬に使っています。 1 歳半の冬に 85/90 サイズを着せていて、 2 歳 3 か月の今でもギリギリ切れています。昨シーズンの終わりにスリーピングバッグが安くなったときに 100/105 も買っておいたので、きつくなったらそちらに変えようと思っています。
こちらは乾きにくいので洗い替えとして 2 枚買いました。家に乾燥機があれば 1 枚で足りると思います。オムツが漏れても厚さがあるのでこのスリーピングバッグから外には漏れないことが多くて大変助かります。
H&M フリーススリープバッグ 1.5 tog
→ H&M :フリーススリープバッグ
H&M の 1.5 tog のフリー地のスリーパーです。
2.5 tog のスリーピングバッグがほしくて試しに買ってみたのですが、届いてみたら 1.5 tog というタグがついていました。 H&M にはこの情報を Web サイトに書いてほしいです。
ほしかったのとは違う厚さのスリーパーでしたが、この 1.5 tog が思った以上に使いやすく、春や秋の温かい日のお昼寝時にこのスリーパーを使っています。エイデンアンドアネイの 1.0 tog では寒いけれど、 2.5 tog を着せるほどではない日にちょうどよいです。
Slumbersac スリーピングバッグ 2.5 tog
2.5 tog のスリーパーがすぐにほしくて、 Amazon プライムで発送してもらえて、 12 ~ 36 か月サイズのものを探したら、これしかなくて買ったものです。
→ Slumbersac : Baby Sleeping Bags – 2.5 tog 18-36 months
110 cm まで着られるので、丈が短くできるように裾にホックボタンがついています。しかし購入したときすでに大きかった息子はこのボタンを使ったら窮屈だったようで、裾を折らずにそのまま寝かせています。
2.5 tog と明示してサイズが大きいものを売っているものはなかなかありません。以前は ebay で Grobag の新品が Worldwide の発送で売っていたのですが、新型コロナの影響か出品がなくなってしまいました。調べたところアメリカの Amazon からなら買えそうです。どちらも到着まで 1 か月程度かかるようなので 2.5 tog がほしいならば早めに手配した方がいいと思います。 aden + anais の冬用スリーパーは 2.5 tog のようです。売り切れが目立つのでこちらも個人輸入になると思います。
まとめ
こんな感じにスリーピングバッグに移行してからは上記写真の 1.0 tog から 3.5 tog の 4 種類をその日の室温によって使い分けています。室温の調整とスリーピングバッグの選び方は別の記事にまとめます。
あと余談になりますが、スリーピングバッグは裏返して洗ったほうがよいです。肌に触れている側を外側にして洗うと繊維についた皮膚片が落ちます。皮膚片が残っていると匂いの原因になります。特に梅雨の時期にスリーパーから生乾き臭がするのを防げます。
室温の調整とスリーピングバッグの選び方をまとめました。