冬になったので H&M の足元が袋状になった厚手のスリーパー(スリープバッグ、またはスリーピングバッグ)を着せて寝かせているのですが、早朝起きることがありもしかして寒いのではないかと思いもっと厚いものにした方がよいのか色々調べた話です。
目次
寒い冬には袋状になったスリーパーがおすすめ
寝相が悪い赤ちゃんや子どもには布団ではなくスリーパーやスリープバッグが便利です。布団をかけ直す必要もないし布団が顔にかかって窒息する心配もありません。特に裾が袋状になったスリーパー(スリープバッグ)なら、裾がめくれて寒くないのも利点です。そして裾が袋状なら足が上がらないのでベビーベッドの柵を乗り越えて転落することもありません。
こんな寝相で寝ても大丈夫です。わたしが実践しているジーナ式ネントレの提唱者のジーナもおすすめしています。
袋状スリーパーの tog とは
スリープバッグには色々な厚さのものがあり、それによって温かさが違います。それを表すためにイギリスでは tog と呼ばれる単位が使われています。 tog とは繊維製品の保温性や断熱性を測る基準です。この値が高いほど、暖かさを保つことができるとされています。
→ aden + anais blog : Which Sleeping Bag is Right for Your Baby?
スリープバッグの tog 値がわかれば、室温によって適切なスリープバッグを選んで着せることができます。
スリープバッグと室温の関係は以下のようです。以下のサイトより抜粋したものを訳しました。
→ Grobag : Grobag Guide
3.5 Tog | 低温、寒い室内用 16 ℃ 以下 |
Cold temperatures, for cold rooms 16 ° C (61 ° F) and below |
---|---|---|
2.5 Tog | オールシーズン、標準的な部屋用 16 〜 20 ℃ |
All year round, for standard rooms 16-20 ° C (61-68 ° F) |
1.0 Tog | 夏と昼間の昼寝、より暖かい天候と室内用 20 〜 24 ℃ |
Summer and daytime naps, warmer weather and in rooms 20-24 ° C (68-75 ° F) |
0.5 Tog | 休暇と熱波、暑い気候ととても暖かい部屋用 24 〜 27 ℃ |
Holiday and heatwaves, hot weather and very warm rooms 24-27 ° C (75-81 ° F) |
これとは別に 2 ℃刻みで服装との組み合わせも書いてあります。すごく参考になります。
H&M のスリープバッグの tog 値
今年の 3 月にセール品で安くなったスリープバッグを H&M で買いました。
なんと 2 枚で 1500 円しなくて本当にお買い得でした。次のシーズンのものなのでどのサイズを買おうか迷ったのですが、成長曲線を鑑みて 85/90 のものを購入しました。この冬は身長が 83 cm になっていたので少し大きいですが問題なく着ることができています。(この調子なら来年の冬にも着られそうです。)
日本のサイトには tog 値の記載がない
最近早朝 5 時くらいに起きることが続いて空腹か寒さが原因ではないかと思い、着せている H&M のスリープバッグの tog 値が気になってきました。日本やアメリカの公式サイトにも載っていません。
→ H&M JP :スリープバッグ – ライトグレーメランジ/パンダ
現在の息子の寝室の環境はオイルヒーターを 14 ℃設定にして室温 12 〜 13 ℃くらいで、湿度は加湿器で 60 % に保っています。服装は西松屋のあったか肌着とユニクロのキルトのカバーオールを着せて上述の H&M のスリープバッグに入れています。下からの冷えを防ぐために西松屋の吸湿発熱素材の起毛敷きパッドも敷いています。
先程リンクした Grobag のガイドによると 14 ℃以下では長袖の肌着にパジャマを着せて 3.5 tog のスリープバッグを着せるようになっています。もし H&M のスリープバッグが 3.5 tog なかったら寒くて早朝起きている可能性が高いです。
英語で twitter で問い合わせたら教えてくれるようだ
そんな中調べていると「軽く中綿の入った」と書いてあるスリープバッグを買ったのに手持ちの 2.5 tog のものの方が薄い、と書いてある英語のサイトを見つけました。
→ BabyCenter : H&M Sleeping Bag
この方は結局 twitter で問い合わせをしたみたいで 3.5 tog という答えをもらったようです。
Hello Francesca, the sleeping bag tog is 3.5. Have a nice day!
— H&M Customer Service (@hm_custserv) July 18, 2018
ヨーロッパ圏では tog 値のタグがついている
さらに調べているとどうやらドイツなどのヨーロッパ圏では商品に tog の書いてあるタグが別に縫いつけてあるようです。
「 H&M Schlafsack tog tag 」で画像検索した結果です。 Schlafsack はドイツ語で寝袋という意味です。購入したスリープバッグと同じ商品番号のものを探したのですが見つからなかったです。
日本のカスタマーセンターセンターに問い合わせる
なので H&M の日本のカスタマーセンターに問い合わせてみました。すると「弊社商品の tog についての情報がない為、ご案内できかねます。」という冷たい返事がきました。
フランス語のサイトなら tog 値が載っているものがある
ヨーロッパではタグに書いてあるのだから絶対 tog 値は商品情報にあると思う、と夫に愚痴ったら、夫が調べてくれました。そしたらなんとフランスの公式サイトには tog の情報が載っているのを見つけてくれたのです。ドイツは見たけれどフランスのサイトは見てなかったのです。
→ H&M FR : Gigoteuse – Gris clair chin é /pandas
購入したスリープバッグは 3.5 tog でした。 tog の値がわかってそれほど寒い格好で寝かせていたわけではないと安心しました。 3.5 tog より厚いスリープバッグはないようなので、もし寒さで早朝覚醒しているなら室温を上げるしかなさそうです。
フランス語で画像検索したら出てきた
ちなみにフランス語で赤ちゃん用の寝袋を意味する「 gigoteuse 」という単語を使って「 H&M gigoteuse tog tag 」で検索するとわたしが買ったスリープバッグのタグが出てきました。
上の方はタグが切られていて製品番号がわかりませんがリンク先のページは以下でパンダ柄の同じスリープバッグだとわかりました。
こちらは 3.46 tog です。
下の方はもうすでに元記事が削除されているのですが、タグが写っており私が購入したアンカー柄の製品番号( 0657719002 )と同じであることがわかります。 こちらは 3.5 tog です。同じ型の製品でも柄によって tog 値が微妙に変わるのですね。
それにしても「弊社商品の tog についての情報がない」といった H&M の日本のカスタマーセンターは一体何を調べたのでしょうね。
上記の H&M のスリーパーを含め使っているスリーパーの紹介記事を書きました。