ほぼデータ通信機として使われてきて、通話を使ったことがなかった iPhone 4S 。今日、 LINE の通話がかかってきたのだけれど、まったく音が聞こえないのです。どうやら相手には音が聞こえているようで、聞こえないことに対してわたしがブツブツいってたことが全部伝わっていたようです。
何度かチャレンジしてみたものの、 iPhone 4S のイヤスピーカーから音は聞こえません。スピーカーにすると音が聞こえるので、イヤスピーカーが壊れてるかソフトウェア上の問題かどちらかよくわかりません。この不具合の原因を切り分けるには、普通に電話をかけるのが一番だと思いますが、解約したあとなので繋がる SIM が手元にありません。
iPhone 4S で通話の音が聞こえないトラブルは頻発していたらしい
そこで「 iPhone 4S 通話が聞こえない」で検索してみると、大量に出てくる iPhone 4S で通話が聞こえない現象が……。「 audio gate 」という不具合の名前までついているようです。直らないので Apple Store で交換してもらった、交換してもらったけれどまた起こった、などという報告がほとんど。電話として使っていなかったので、気づかなかっただけで、この iPhone 4S は初期不良品だったのか?
そんな中、 iOS のアップデートで直ったという報告を見つけました。
→感想の巣穴:[iphone]4S 通話、音が聞こえないトラブル
iPhone の通話の音が聞こえない不具合は、 iOS 5 の初期に多いようなので、ソフトウェアアップデートで解決されている可能性があります。手元の iPhone 4S は iOS 5.1.1 で更新を止めてるのだけれど、 iOS 6 にする前に直ったとのこと。だったらこの iPhone 4S もソフト的に壊れてるのかもしれないからやれることはやってみよう、と思いました。
→シュプスタ: iPhone4S で電話の声が聞こえない ( かからない ) 不具合の対処法
「すべての設定をリセット」したら直った
まずは iPhone の再起動。電源ボタンを長押しして、電源オフのボタンをスライド。→結果変わらず。
次に iPhone のリセットというのをやってみました。これが心臓に悪かったです。
設定アプリの一番したの「リセット」をタップ。( SIM を SoftBank から提供された解約済みのものに戻してから行いました。)
「すべての設定をリセット」をタップ。確認画面に「データやメディアは削除されません。」と表示されたので安心して「すべての選択をリセット」をタップしたわけですが、リセットが終わってアクティベーションの画面が表示され進めていくと、こんな画面に遭遇。
えっ、データは消さないっていうから iTunes にバックアップ取ってませんよ。 iTunes を起動して見てみると最後のバックアップは 10 月のはじめでした。 2 か月間のデータが失われることになります。悲しい。
落ち込みましたが、どうせ消えるならスッキリ全部消してしまって、イヤスピーカーの不具合の原因を切り分けた方がいいと思って、「新しい iPhone として設定」を選択し「次へ」をタップしました。そうしたら「ご登録ありがとうございました」という画面のあとに、見慣れたホーム画面が戻ってきました。拍子抜けです。
なんだったんだろう、と思って調べてみたら、 iOS 5 の場合は「すべての設定をリセット」をしたあとにアクティベーション画面が表示されてしまうみたいです。そして「 iCloud バックアップで復元」や「 iTunes バックアップから復元」を選択すると初期化されてしまうみたいです。危なかった。
→ソフトバンクモバイル:不具合を解消する(すべての設定のリセット)
→ Apple サポートコミュニティ: iOS 5 における「すべての設定をリセット」の挙動について
「すべての設定をリセット」をしたあと、 LINE の通話でもイヤスピーカーから音が出るようになりました。いろいろとゴミが溜まっていたのかもしれませんね。
「すべての設定をリセット」したあとはデータは消えませんが、色々な設定が初期化状態に戻っているので、見直しが必要です。
- Wi-Fi 設定
- 明るさ / 壁紙設定
- 着信音
- Siri
- 自動ロック、パスコードロック設定
- キーボード設定
- 位置情報サービス(システムサービスも初期化される)
- メールの署名、デフォルトアカウントの設定、プッシュの設定
- 時計・アラーム設定
- バッテリの残量表示設定
- ネットワークの設定
→ iPad iPhone Wire :いくつもあるけど、何が違うの ? iPhone を「リセット」する方法いろいろ