iPhone SE (第 1 世代)のバッテリーがヘタってきたので自分で交換しました。去年 9 月のことですが備忘録として残しておきます。
目次
iPhone SE (第 1 世代)の交換用バッテリーの選定
iPhone SE (第 1 世代)は中古で購入し、 2018 年の Apple のバッテリー騒動のときに正規のサービスプロバイダーにて電池交換を行いました。それが 3 年程度でヘタってきてサブ機として使っていますが全然バッテリーが持ちません。そこで今回はバッテリーを自分で交換することにしました。
iPhone 5s のバッテリー交換をしたときに使ったロワジャパンがバッテリーの寿命が長いのでそれにしようと思いましたが、 iPhone SE (第 1 世代)用は売っていませんでした。そこで日本にサポート拠点のある iFactory のものを購入することにしました。そして iPhone SE (第 1 世代)のバッテリー容量は 1624 mAh ですが、それよりも容量が大きいものも載せられるらしいので、 1800 mAh のものを購入しました。バッテリーを長持ちさせるため満充電せず 80 % 程度充電して使うことにしました。
購入したのは上のバッテリーです。
iPhone SE (第 1 世代)の構造は iPhone 5s とほぼ同じなので工具なしのものを購入し、ディスプレイを開けるのに気を使ったのでオープナーだけ別に購入しました。
交換方法は iPhone 5s とほぼ同じです。
iPhone SE (第 1 世代)のバッテリー交換に使う道具
ドライバーやプラスチックヘラは iPhone 5s でつかったものを再利用しています。
iPhone SE (第 1 世代)のバッテリー交換手順
iPhone SE (第 1 世代)のバッテリーを使い切る
バッテリーを満充電から動作の重い作業をさせ 20 % 程度まで使い切ります。わたしは動画の再生をエンドレスで行いました。下には熱がこもりやすいようプチプチを引きました。こうすることでバッテリーが熱せられ両面テープが剥がれやすくなります。
iPhone の電源を切り、 SIM カードを抜く
必ず iPhone の電源を切ります。しなくてもよいかもしれませんが、念のため SIM カードを抜きました。
Lightning ケーブルの差込口にホコリが溜まっていたのでピンセットで取り出しました。
Lightning コネクタ脇にネジを外す
Lightning コネクタ脇のネジを星形のドライバーで外します。
オープナーで iPhone をはさみフロントパネルを開ける
交換したオープナーで iPhone SE (第 1 世代)をはさみ吸盤をしっかりつけます。
オープナーを握ると iPhone SE (第 1 世代)のディスプレイが持ち上がりました。
TouchID のケーブルの断線を気にしなくていいので非常に楽です。
Touch ID ケーブルブラケットの取り出しホームボタンケーブルコネクターの接続を外す
Touch ID ケーブルブラケットをピンセットで取り外しました。ホームケーブルコネクタを外します。
フロントパネルを 80 度近くまで持ち上げる
ホームケーブルコネクタを外したら、上側を丁番にするようにして 80 度近くまで開きます。
バッテリーのコネクタを外す
プラスドライバーで 2 つのネジを外します。
バッテリーコネクターのブラケットを外します。
基板のソケットからバッテリーコネクタを外します。
フロントパネルとつながっているケーブルを外す
フロントパネルアセンブリケーブルブラケットのネジを外します。ネジは場所によってそれぞれ長さが違うので、間違えないようにします。わたしは製氷器にネジを入れてバラバラにならないようにしています。
ブラケットが外れたらコネクタを付属にプラスチックヘラで取り外していきます。正面カメラとセンサーケーブルのコネクタ、 LCD ケーブルコネクター、デジタライザーケーブルコネクターの 3 つです。
これでリアケースからフロントパネルが外れます。開けてびっくりしたのは iPhone SE (第 1 世代)内部がとてもホコリが溜まっていたことです。中古で購入したので前の所有者の環境が悪かったのでしょう。ムービーに雑音が載るようになったのもこのせいかもしれません。
バッテリーの両面テープを外す
バッテリーの接着タブを起こして真ん中に切れ目をいれます。これをピンセットで巻き取っていくのですが。
バッテリーを放電させて温めていたので特に何もせずバッテリーが外れました。ラッキーです。エアダスターでホコリを掃除しました。あとカメラの外側のゴムが取れてしまっています。
バッテリーを両面テープで貼りつけ逆順で組み立て
左が交換前のバッテリーで、右が新しいバッテリーです。
付属の両面テープの端を折り本体に貼りつけます。
コネクタをはめてからバッテリーをはめます。バッテリーが固定できたら、バッテリーコネクタは外しておきます。これで新しいバッテリーに変わりました。
iPhone 5s のときに失敗した Touch ID ケーブルのコネクタをしっかりはめ、ブラケットも左からスライドさせてはめました。
iPhone SE (第 1 世代)のバッテリー交換後の動作確認
あとは逆順に組み立てて、動作確認をします。
無事に電源が入ったら、以下の項目を確認します。
- TouchID が正常に動作するか
- フロントカメラが正常に使えるか
- 電話をかけて相手の声が聴こえるか
すべて OK なら取り外したコネクタがきちんとつながっています。
バッテリーの最大容量も 100 % になりました。
何回か満充電して放電してからまた充電を繰り返し、 Mac から coconutBattery で確認すると Full Charge Capacity が 1743 mAh でした。カタログ値の 1800 mAh よりはちょっぴり少ないですが、容量が増えてよかったです。ということでバッテリーの寿命を延ばすため 1743 mAh の 80 % の 1394 mAh まで充電して使うことにしました。元の容量は 1624 m Ah なので 85 % まで充電したところで SwitchBot のプラグミニを使って充電をオフにすることにしました。方法はまた別に記事にします。
iPhone SE (第 1 世代)のケースと液晶保護強化ガラスを交換
ケースもボロボロになってきたし液晶保護強化ガラスの角がかけて危ないので交換することにしました。
eBay で入手した iPhone SE (第 1 世代)のケースとセリアで買っておいた液晶保護強化ガラスです。
ゴミが入っているからと一度剥がしたら液晶保護強化ガラスが浮いてしまいました。液晶保護強化ガラスは貼り直してはいけませんね。
こんな感じでリフレッシュしました。サブ機としてあと何年か働いてもらうつもりです。