一昨年 au のガラケーと iPhone SE の 2 台持ちから iPhone SE (第 2 世代)にしたのですが、 1 年目の割引が終わり携帯の利用料が高くなったので、いろいろ検討した結果、日本通信の「合理的シンプル 290 」というプランに MNP しようと決めた話です。久しぶりにほぼリアルタイムの話題です。
目次
今までの携帯プラン
一昨年の 12 月にガラケーと iPhone SE の 2 台持ちだった携帯電話を iPhone SE (第 2 世代)に一本化しました。ちょうど au で一括 0 円でスマホスタートプランなるものがあり、 980 円(税込 1078 円)で 5 分かけ放題とデータ 1 GB のプランでした。
→ au :スマホスタートプラン
しかし 2 年目から割引が 1,000 円分少なくなるので 1,980 円(税込 2,178 円)になります。そんな時に飛び込んできたニュースによると 2021 年 12 月 20 日より au のキャリアメールが回線の契約をやめても税込 330 円で維持できるようになったようです。
→ au : au メール持ち運び
あとこの 1 年で携帯電話界隈もプランにいろいろ変化があったので、 2,178 円より安くならないか検討してみました。
ちなみにデータ通信量が 1 GB を超えたのは去年始めに父が生死の境をさまよって実家に滞在した際 Wi-Fi がなかったときと、その後実家に Wi-Fi ルーターを設置したけれど Wi-Fi の電波が届いていないのに気がつかずモバイル通信を使ってしまったときの 2 か月間です。普段は使っても 0.76 GB で使わない月は 0.33 GB 程度です。
povo 2.0 と mineo を検討
au 回線の povo 2.0 が基本料 0 円でいいなかと思ったのですが、データ 1 GB のトッピングの有効期限が 7 日なのです。わたしは 1 か月に 1 GB も使わないので、この有効期限はないわ、と思いました。( 1 GB の有効期限 30 日ならたぶんこれにしていたと思います。) 30 日の有効期限で一番安いデータのトッピングは 3 GB の 990 円(税込)です。 3 GB もいらないしあまり安くありません。
次に検討したのが 2 台持ちのときに使っていた mineo です。しかし 500 MB のプランはなくなっており、通話つきの SIM だとデータ 1 GB で 1,298 円となっています。通話料( 30 秒 22 円)は別途かかるので、父関係で電話をすることが増えたので、通話料を含めるとこのまま au でもそんなに変わらないかもしれません。
蛇足で楽天モバイルなら 1 GB まで 0 円ですが、電話がつながらないことがあるようなので選択肢から除外しました。
通話は povo 2.0 でデータは iijmio のデュアル SIM の運用を検討
話は戻って povo 2.0 は通話のトッピングもできて 5 分以内通話かけ放題が 550 円です。これは月額制の自動更新で、 povo の通話料が 30 秒 22 円なので 12 分 30 秒話せば元を取れる計算です。スマホ初心者の父は LINE などできないため電話で連絡する必要があるのでこの 5 分以内通話かけ放題は重宝しそうです。
そして iPhone SE (第 2 世代)は物理 SIM カードと eSIM の 2 つの SIM を使うことができます。なのでデータ通信だけ違う業者を使えばいいのでは? と思い調べてみました。
mineo はデータ SIM が 1 GB で 880 円とでそんなに安くありません。 NURO モバイルのお試しプランが 0.2GB で 330 円ですが、さすがにそれでは収まりきりません。それで一番最初に格安 SIM を買った iijmio を見てると、ギガプランの eSIM だと 2 GB で 440 円です。翌月繰越しもあります。 2 GB もいりませんがこれが一番安いです。
povo 2.0 を物理 SIM カードで契約し、 iijmio をデータ専用の eSIM で契約すれば 5 分かけ放題でデータ 2 GB の安いプランが作れそうです。
まとめると次の表のようになります。
通話 | povo 2.0 5 分以内通話かけ放題 | 550 円 |
---|---|---|
データ | iijmio ギガプラン eSIM 2 GB | 440 円 |
メール | au メール持ち運び | 330 円 |
合計 | – | 1,320 円 |
2,178 円より 858 円安くなりました。でもこの表をみるとメールが高いですね。ほぼ使ってないのにこの値段を払い続けるかは要検討です。
あとこの選択のメリットは 2021 年 10 月の docomo の通信障害のように回線が使えなくなったときに、 povo 2.0 に課金すれば au 回線でデータ通信が使えるという点です。
デメリットは支払い先が複数になり面倒だということとデュアル SIM でバッテリーの消耗が少し早くなるようです。
またデュアル SIM 機能を使っており、データ通信のみの物質 SIM を使うと緊急電話がかけられない不具合がありましたが、 iOS 15.2 で修正されたようです。
→ IIJmio :お知らせ:【一部更新・解消】【重要】 eSIM 利用時に緊急機関( 110/118/119 )への発信ができない場合がある
こんな感じでほぼ povo 2.0 と iijmio のデュアル SIM でいこうと思っていましたが、祖母の遺品整理と実家の片づけと父の施設から退所で忙しく手が回らないので、一区切りついてから回線を変えようと思って保留していました。
au から変更する場合の povo 2.0 のメンテナンスはなぜ終わらないのか
余談ですが au から povo 2.0 への手続きが去年 12 月くらいからずっとメンテナンス中で、 MNP 番号を取得して本人確認書類も添付しないと povo 2.0 にできないのです。だったら povo じゃなくて他社に MNP しても手間は変わりません。
いろいろ調べていると povo は au の 1 プランという扱いだったようですが、 povo 2.0 は KDDI Digital Life 株式会社という KDDI の関連会社が運営している MVNO のようです。なのでメンテナンスは終わらないし、例え終わっても移行するのに MNP 番号は必須なのです。 CM で「 au 回線だから」とかいって紛らわしいですが、 au のプランではないのです。
→ KDDI ニュースリリース: KDDI 、オンライン特化の MVNO 新会社「 KDDI Digital Life 」を設立
下のリンクの公開情報によると povo 2.0 を KDDI Digital Life 株式会社が運営していることは間違いないようです。
今回の受賞は、「 povo2.0 」のシンプルな UI ・ UX でカスタマイズ可能なオンライン専用の新モバイルプランの評価をいただきました。
→ KDDI Digital Life 公開情報:「 Asian Telecom Awards 2022 テレコムカンパニー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
昨年 12 月末から続いていた au から povo 2.0 への移行のメンテナンスが 4 月 13 日に終わりました。 MNP 番号なしで番号移行できるようです。
→ povo メンテナンス情報:【メンテナンス終了】 au および povo1.0 からの変更のお手続きについて
逆に UQ mobile は UQ コミュニケーションズを会社分割して携帯事業だけ KDDI が事業承継したので、 au のサブブランドという位置づけで、ブランド間を移るのは MNP ではなく番号移行となり MNP 番号はいりません。
→ KDDI ニュースリリース:多様な価値提供に向けた「 UQ mobile 」の統合が完了
日本通信「合理的シンプル 290 」が登場
そうこうしているうちに 1 月末から日本通信が「合理的シンプル 290 」というプランの受付を開始しました。 290 円という価格で通話とデータ 1 GB がついてきます。完全従量制ですがデータの上限値が設定できそれ以上は課金されません。マイページから上限値を上げれば通信できて、 1 GB あたり 220 円です。ポイントが高いのが通話を専用アプリなしで 30 秒 11 円の価格を実現しているところです。 au の現在のプランや povo 2.0 の半額です。データは 1 GB も使わないし電話もほとんどかけないわたしにはピッタリのプランに思えます。
合理的シンプル 290 のメリットとデメリットをまとめてみました。
合理的シンプル 290 メリット
- データ 1 GB の通話つきで 290 円から
- データは上限値を指定できるが支払いは使った分だけ
- 通話料が 30 秒 11 円と povo 2.0 の半額
- 通話に専用アプリが必要ない
- 転送電話が使える( povo 2.0 は使えない)
- eSIM も選べる( 2022 年 4 月 6 日から)
合理的シンプル 290 デメリット
- データは申し込み日が起点で 1 か月単位、通話は月単位で請求がくる
- 契約者名のクレジットカードしか利用できない
- 5 GB 以上だと割高
- 初期設定は上限が 10 GB になっているので変更が必要
- 昼休み時間帯に Ping が遅いらしい
- データ通信が設定した上限値になると
マイページ以外接続できない低速通信になる - 事務手数料のキャンペーンなどはない(スターターパックなら少し安い)
5G が使えず 4G のみ5G にも対応した- LINE の年齢確認ができない
- 専用アプリがなくブラウザでマイページ開く必要がある
外でスマホを使うのは買い物にいったときのポケモン GO と通院の待ち時間の暇つぶしのみなので、回線が多少遅くても問題ないと思ってます。また 2 月頭に父がまた入院したのですが、荷物を届けにいったのがちょうど昼休み時間帯で au だったのにすごく回線が重くなりました。混雑している時間帯は au でも遅いなら MVNO にしてもたいして変わらないのではないかも思いました。
またわたしは一番最初に docomo で携帯電話を契約しました。 MNP したあとどのように電話がかかってくるかというと、この電話番号は docomo に割り当てたものだからと docomo に問い合わせがいきます。 docomo のサーバーがこれは MNP で au に転出しましたよ、と返してくるので今度は au に問い合わせがいき、 au がわたしの携帯電話を鳴らす仕組みだそうです。なので今年 2 月の障害のように大規模だと docomo 回線ではなくても docomo で発行した電話番号だと電話が受け取れなかったようです。日本通信は docomo 回線なので電話がかかってきた際、 docomo のサーバーに問い合わせするだけで電話が鳴るはずです。 au で通信障害が起きた場合巻き込まれる心配がありません。しかし docomo で何度も障害が起きているので保険で au 回線の povo 2.0 を新規で契約しておくのはありかもしれません。
直近の使用状況から月の通信料を試算
日本通信の合理的シンプル 290 にした場合完全従量制なので、直近の通話の使用量からどれくらいの料金になるか計算してみました。
1 月分 2,181 円→ 1,160 円
普段は通話をほぼ使わないのですが、例えば 1 月分だと 880 円分(税抜き)の通話をしています。 5 分無料通話で全額割引になっていて、合計の請求は 2,181 円です。
au の今のプランだと 30 秒 22 円ですが、日本通信の合理的シンプル 290 だと 30 秒 11 円なので半額の 440 円、税込で 484 円すみます。仮に同じだけ使ったと仮定し通信料の合計を計算してみました。
合理的シンプル 290 | 292 円 |
---|---|
通話料 | 484 円 |
au メール持ち運び | 330 円 |
合計 | 1,106 円 |
( 2 円はユニバーサルサービス料です。)
ほぼ半額になります。こう書き出すとやはり au メール持ち運びが高いですね。
2 月分 3,780 円→ 1,876 円
2 月は父の入院でかなり通話を使い、通話料は 2,280 円(税抜き)で、請求は 3,780 円でした。
これくらい使用した場合の試算は下記の表のようになります。
合理的シンプル 290 | 292 円 |
---|---|
通話料 | 1,254 円 |
au メール持ち運び | 330 円 |
合計 | 1,876 円 |
このようにほぼ半額になります。長電話が多かったため 5 分かけ放題より通話料が半額の 30 秒 11 円なのが効いています。 au の 30 秒 22 円(税込)で税抜き 2,280 円の通話をしているということは、 57 分に相当します。コンスタントにこれくらい話すのならば 70 分かけ放題の 700 円に申し込むのがいいかもしれません。
いつ au から日本通信に MNP するのが最適か検討
日本通信の合理的シンプル 290 はデータの起算日が月単位ではなく契約日なのでわかりやすく月初に MNP しようと思ったのですが、調べてみたら au は解約月は日割りされないので丸々 1 か月分請求されるようです。
→ au :プラン共通の注意事項について
月末に MNP するのがよさそうですが 2022 年 3 月 31 日まで 2 年契約 N は解約料として 1,100 円かかります。
→ au サポート:「 2 年契約/ 2 年契約 N 」の契約解除料はどのようなときに、いくら発生しますか?
ということでいつ MNP するのがいいか検討してみました。
3/31 に MNP | 4/1 に MNP | 4/30 に MNP | |
---|---|---|---|
au 3 月分 | 2,181 円 | 2,181 円 | 2,181 円 |
au 4 月分 | 0 円 | 2,181 円 | 2,181 円 |
違約金 | 1,100 円 | 0 円 | 0 円 |
日本通信 4 月分 | 292 円 | 292 円 | 0 円 |
au メール持ち運び 4 月分 | 330 円 | 330 円 | 0 円 |
合計 | 3,903 円 | 4,984 円 | 4,362 円 |
3 月 31 日に MNP した場合の日本通信の料金期間は正確には 3 月 31 日〜 4 月 30 日分で、 4 月 1 日に MNP した場合は 4 月 1 日〜 4 月 30 日分です。また 4 月 30 日に MNP した場合は 4 月 30 日〜 5 月 29 日までの料金となります。
月額基本料、超過データ料金は料金月 ( 開通日を起算日とし翌月の起算日の前日まで ) に対して計算されます。
→日本通信 SIM :合理的シンプル 290 プラン 詳細:ご請求内容とタイミング
ということで 3 月 31 日に MNP すれば、 30 日が締め日になるので、 1 年の半分は月初でデータ使用料がリセットされることになるので妥協することにして、 3 月 31 日に MNP することにしました。
実際に 3 月 31 日に MNP したところデータの期間は 3 月 31 日〜 4 月 29 日までになりました。 4 月 29 日は起算日の前日ではないでしょう。月末がデータの起算日になってしまいました。書いてあることと違うのが気になります。
ということで 3 月半ばから MNP に向けて色々手続きして、 3 月 31 日に日本通信に MNP しました。諸処の手続きの記事はまた書きます。
au から MNP 転出する準備と日本通信の合理的シンプル 290 に MNP した手順をそれぞれ記事にしました。