Windows 10 のサポート終了まで 1 か月を切った去年( 2025 年) 9 月に、ずっとやろうと思っていた QNAP の仮想環境である Virtualization Station に Windows 10 をインストールしました。その備忘録です。記事を書くにあたりどのタイミングでエラーが出てどう回避したの忘れてしまっていたため、もう一度インストール作業をしたので、 2026 年 8 月現在でも同じ方法でインストールできます。


 QNAP に Windows 10 をインストールしようと思ったきっかけ

以前は QNAP の Hybrid Backup Sync を使って Amazon Photos にアップロードしていました。

何の問題もなく運用していたのですが、 2021  年  4  月  30  日に  Amazon が他社製アプリからのアクセスを切ったので、バックアップができなくなっていました。

それ以後 Mac に Amazon Photos のアプリをインストールしてバックアップしていたのですが、どうも差分をバックアップする場合、 Mac にて指定フォルダを監視しそこに Mac 上で操作したものだけアップロードされるようなのです。

写真のバックアップ方法を QNAP 上で完結できるようにしたので、その方法ではアップロードされるものとされないものが出てきてしまいました。あとアップロードしていないときに Amazon Photos のアプリを終了するとその間に追加されたファイルがアップロードされないのです。

ということで、 QNAP の Virtualization Station に Windows 10 をインストールして常時起動しておくことで、それを回避しようと思ったのです。

QNAP の Virtualization Station に Windows 10 をインストール

Windows 10 のサポートは 2025 年 10 月 14 日で終了するので、それまでに設定しないと関連アプリがダウンロードできなくなる可能性があるからです。

2023 年の 8 月に QNAP TS-453D に SSD のキャッシュを設定した際、仮想 OS をインストールするボリュームとしてもう 1 台 SSD を設置しておいたのです。 2 年以上も放置していましたね。

ちなみにメモリも 8 GB にしています。

QNAP の Virtualization Station に Windows 10 をインストールするのに参考にしたサイト

→ no+e : QNAP で仮想 OS の立ち上げ方法 (1)

→ no+e : QNAP で仮想 OS の立ち上げ方法 (2)

→ fefcc.net : TS-873 の Virtualization Station に Windows10 を導入

→歩くような速さで・・・: QNAP Virtualization Station 3 での SSD と HDD の性能差は 27 倍だった

SSD にインストールする場合、 IDE ではなく VirtIO を使うとよいようです。 VirtIO とは、仮想化環境でゲスト OS の I/O (入出力)処理を高速化するための準仮想化フレームワークです。

Virtualization Station に Windows 10 をインストールする手順

今回は BIOS を「 UEFI 」に、 HDD のコントローラーを 「 VirtIO 」にしました。コントローラーが IDE だとせっかく SSD にインストールしてもその速さを活かせないためです。

SSD の設定と共有フォルダーの作成

SSD に新規ボリュームを作成

まずは増設したまま使っていなかった SSD の設定です。( HDD にインストールする場合は共有フォルダーのみ作成します。)管理者権限のあるアカウントでログインして、「コントロールパネル」の「ストレージ & スナップショット」→「ディスク /VJBOD 」を選択し、インストール先の SSD を選択し「アクション」から「新規ボリューム」を選びます。

SSD に新規ボリュームを作成したところ

あとは手順に沿って操作すると DataVol5 というボリュームができました。

「作成」→「共有フォルダー」を選択

コントロールパネルの「共有フォルダー」にて「作成」から「共有フォルダー」を選択します。

共有フォルダーの名前は「 VM 」とした

共有フォルダの名前は「 VM 」としました。アクセス権等を設定します。

共有フォルダーが作成された

共有フォルダに「 VM 」が表示されました。

Virtualization Station のインストール

AppCenter より Virtualization Station をインストール

QNAP の AppCenter にて Virtualization Station をインストールします。

Virtualization Station をインストールするボリュームを選択

Virtualization Station をインストールするボリュームを選びます。(ここで何も考えず HDD を選んでいましたが、 SSD を選択した方がよかったですね。)

Virtualization Station の画面

Virtualization Station を起動したところです。

環境設定よりデフォルトのインストールフォルダを設定

Virtualization Station の「環境設定」の「デフォルトの場所」と「仮想アプライアンスのダウンロード場所」を先ほど作成した「 VM 」の共有フォルダを選びます。 

Virtualization Station に Windows 10 をインストール

「仮想マシーンの作成」よりインストールする OS とフォルダーを設定

概要の「仮想マシーンの作成」をクリックすると、上記のような画面が現れるので設定していきます。

起動オプションの BIOS を「 UEFI 」を選択

CPU は 2 、 メモリは 8 GB にしました。起動オプションを「 UEFI 」に変更します。

HDD のコントローラーは「 VirtIO 」を選択

「ハードディスク設定の構成」にてコントローラーは「 VirtIO 」を選択します。「 IDE 」だとディスク I/O が遅くなります。

ネットワークアダプターを選択

ネットワークの設定をします。

Windows 10 の ISO と VirtIO の ISO を選択

CD/DVD ROM 設定を行うにて、「 CD / DVD ROM 1 」に Windows 10 の ISO イメージを、「 CD / DVD ROM 2 」に VirtIO のドライバーの ISO イメージを指定します。

VirtIO の ISO イメージは以下から最新版をダウンロードしておきます。
→ GitHub : virtio-win-pkg-scripts

キーボードは Japanese を選択

キーボードは Japanese を選択します。

「作成後、自動的に VM を起動する」にチェックを入れる

要約のページで設定を最終確認できます。問題なかったら「再起動後、自動的に VM を起動する」にチェックを入れて「作成」をクリックします。

自動インストールは「 Cancel 」をクリック

「自動インストール」するか訊かれるので「 Cancel 」をクリックします。

VirtIO を選択した場合自動インストールにすると HDD が消去できずエラーになる

ちなみに「自動インストール」にすると、上記のように「ディスク 0 を消去できませんでした。指定されたディスクは存在しません。無人応答ファイルの <DiskConfiguration> 設定を適応中に、エラーが発生しました。エラーコード : 0x80300025 」と表示されてしまいます。

仮想マシーンリストの「 Windows 10 」をクリック

自動起動はされますが画面は表示されないので、リストからクリックして仮想マシーンを表示します。

BIOS を UEFI にしたので回避するためコマンドを入力

起動オプションに「 UEFI 」を選択した場合、上記の画面が出てインストールが途中で止まるので、以下のように入力します。

FS0:EFI\BOOT\BOOTX64.EFI

Mac の場合はキーボードの表記と入力できる記号が違います。

:
Shift + ;

 \
]
どれかのキーを押す

この画面が出ている間に何かしらのキーを押します。もし画面が遷移してしまったら、もう一度コマンドを入力するとこの画面が出てきます。

この画面の回避方法は以下のサイトを参考にしました。

→ ELECOM : Virtualization Station で Windows セットアップ時、 UEFI BIOS が表示される場合の対処方法について

TianoCoreto と表示されるのでしばらく待つ

TianoCore という画面が表示されるのでしばらく待ちます。

Windows 10 の言語選択が表示されるので日本語を選択

Windows の言語選択画面が表示されます。「次へ」をクリックします。

「今すぐインストール」を選択

「今すぐインストール」をクリックします。

「セットアップを始めています」と表示される

「セットアップをはじめています」と表示されます。

プロダクトキーを入力

「プロダクトキー」を入力します。

「同意します」にチェックを入れる

使用許諾の「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

VirtIO のドライバーをインストール

「カスタム」を選択

「インストールの種類を選んでください」にて「カスタム」を選択します。

「ドライバーの読み込み」をクリック

「 Windows のインストール場所を選んでください。」と表示されますが、コントローラーは「 VirtIO 」を選択したので HDD が表示されないので、「ドライバーの読み込み」をクリックします。

「参照」をクリック

「ドライブのデバイス ドライバーをインストールするには、ドライバー ファイルが含まれているインストール メディアをいれてから、[OK] をクリックしてください。」と表示されるので「参照」をクリックします。

ドライブ E 内の Windows 10 用を選択

E: ドライブ¥ amd64 ¥ w10 を選択し「 OK 」をクリックします。

インストールするドライバーを選択して「次へ」をクリック

インストールするドライバーを選択し「次へ」をクリックします。

HDD が表示されるので選択し「次へ」をクリック

すると HDD が表示されるので、それを選択してから「次へ」をクリックします。

Windows 10 のインストール中

「 Windows をインストールしています」と表示さるのでしばらく待ちます。

Windows 10 の初期設定が表示される

あとは Windows 10 のセットアップ画面が表示されるので、設定していきます。

設定が終わると Windows 10 が無事に起動した

Windows 10 がインストールされました。

つまずきポイントのまとめ

インストールのポイントは、 HDD のコントローラーに「 VirtIO 」を設定した場合は、自動インストールはキャンセルにしないとエラーになります。
また起動オプションを起動オプションに「 UEFI 」を選択した場合はコマンドを入力しないとインストール画面にたどり着けません。

Windows 10 用の拡張セキュリティ更新 (ESU) プログラム

Microsoft Rewards  を使って  Windows 10  のサポート延長のための「拡張セキュリティ更新プログラム」に登録してサポートを 1 年延ばしました。

  2026  年  10  月  13  日までの延長だったので、その後どうしようかと思っていたのですが、 AI 需要でパソコンが高騰している影響で買い替えが進んでないためか、もう 1 年延長になり 2027 年 10 月 12 日まで Windows 10 用の拡張セキュリティ更新 (ESU) プログラムが適用されるようです。

→ Microsoft : Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新 (ESU)

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